超手品マンの来訪(堀木智也レクチャーin札幌(4月21日))
4月21日(正確には20日夜)に、試される大地・北海道に「超手品マン・ふー」こと堀木智也さんが上陸しました。
幸い金曜土曜とこの時期にしては相当暖かく、試される感は低かったわけですが。
前々からTwitterで命と金を削って手品をしてるようでしたので、とりあえず海の力で体調を整えてもらい翌日の一日中のレクチャーに備えてもらいました。
(といいつつこの時点で大分いろんな話を聞いたり見たりしたのですが)
で、肝心のレクチャー内容ですが。
流石の濃厚さでした。
色々ポイしてるだけあって、スタートのコイン基礎からまぁ濃い。やってることは基本・クラシックかもしれないけど、決して中身は楽なものではありません。
しかしただ難しいというわけではなく、確かに基礎であり理解が及ぶものです。解説の詳細さもあってなけなしのコインパワーが増大した気がします。
ということで以下各内容の感想を簡単に。
①コイン基礎(2時間)
まず手始めにコインのクラシックマジックを数点披露。コインアクロス、スルーザテーブル、スリーフライなど。
→すでにくっそ不思議。コインスルーザテーブルは普通に引っかかりました。知ってたのに。
そして今日の目標としてフィンガーパーム、サムパーム、サムパームバニッシュ、フレンチドロップなどを披露。おまけでハンピンチェンの研究成果を。
指の位置、手首、指の隙間からフラッシュすることについてのトラブルシューティングとちょっとした人体改造の話など大変詳細に解説。
→もうこの時点でだいぶお腹いっぱいになりつつ。ハンピンチェンないわって思ってましたが手のひらぐるんぐるんしました。
こういうのこそ今のサークルの現役にもみて欲しかったなぁ。いや、1人は来てたけど。
この内容くらい出来てから「基礎はできてる」と言いたいものですね……。
②技法のワークショップ(1時間)
人数が3人だけだったので1人2周できました。お得。ひとネタやって技術的なところにフォーカスして改良や修正を行います。
→何だかんだ技法だけでなく構成の話にも話が飛び、結果としてまた濃ゆいワークショップに。皆明らかに良くなってそれを見るのが面白い。
ちなみに僕はポーカーチップとコインアップザスリーブ的な何かをやりました。手順見直して改造しました。上手くできたらまぁまぁ面白くなりそうです。ありがとうございます。
ここで昼休憩。
ふーさんの上司というかボスである野島さんの話で盛り上がりました。ふーさんからみても野島さんはやばいらしいです。まぁ、「週刊」マジオンの時点でだいぶおかしいのでですよねーという感じです。
いずれ野島さんも北の大地にですね……
③コイン応用
ここから人もぐっと増えました。ここからが本番のようなものです。
「これからは難しいのやります」オイオイオイ死ぬわ俺ら。
頭がいっぱいいっぱいになったゆえ順番とかは間違ってるやも知れません。
1 Floating Production&Before Matrix&未発表アセンブリ
Coinlang.に発表されたプロダクションとか。
→Coinlangでは解説されなかったプロダクションのコツとか聞いて突然できるようになりました。なるほど。途中の「乾燥肌専用の技法を使います」で笑いが。
ツーアヘッドくらいあってこれは初見引っかかる。
2 Auto VanishやらFPPPやら
Sproutにて発表された技法。
→説明不足だと思っていた細かい解説とコツ。できそう。
3 Play It Sprout Triumph
ごちゃごちゃ系トライアンフ。
→かなりばらばらに混ぜたように見えつつも技術はほぼいらない素敵トライアンフ。ちょっと覚えるまで大変だけど。
手順もそうですが、この時語った不規則・規則理論、かなり応用ききそうです。
4 Stand-up Coin Through theTable
たったまま行うコインスルーザテーブル。
→モダンコインマジックにあるある特殊だけどわりとそのまんまな技法にフォーカスした手順。不思議。ちょっと会議室の机がやりづらかった模様。申し訳ない。
まだ応用できそうですが、やっぱりちょっと怖いですねw
5 Another CCC
ちゃいにーずこいんが次々とリボンから抜けるよ!
→僕のリクエストです。いやー不思議。なんかすごいとか不思議しかいってない気がしますが。現在の自分の研究テーマのひとつなのですよね。CCC。ほかにあまりする人もおらず、やりがいのあるテーマです。
テーブル必須で、一部かなりスムーズにするのが難しいですが、とてもビジュアル。
自分なりの良いCCCを考えたいものです。暫定はあるけど。
聞くところによると、スタンディングのCCCを二川先生がやってらっしゃるとか。あとヤマギシさんも。とても見たい。
6 Coin to Pocket
コインがポケットに飛行する。ほんとに。
→これはレクチャー会場で拍手でした。ある策略で、ポケットに手が触れず飛行するんですよね。しゅごい。準備は必要ですけど、こうかはばつぐんです。
ほかにも細かく技法の解説などいくつかありましたがその辺は割愛します。
フレンチドロップ不思議だった…
コインマジックってすごい。
④構成ワークショップとかスペインの話とか
マニアをだます手品理論。手品の作り方のアプローチ方法。
そしてスペインで見たスーパー上手いだけおじさんガビ・パラレスのお話。
→超不思議な羊と泥棒の改案:電気羊と、鏡をつかったトワイライトの改案である研究中手品を例にした構成のお話。ガビのフィクショナルマジックの理論、ツーアヘッドスリーアヘッドのお話、どれをとっても手品創作に役に立ちそうなお話でした。
こういった理論を実例つきで解説してもらうのはかなり稀です。少なくとも北海道では。かなり良い刺激になったのではないでしょうか。
しかしガビ、本当に超絶上手いだけおじさんです。
合計約7時間以上にわたる大レクチャー会でした。
あとで何人かのレクチャー来た方に感想を聞いてみましたが、皆さんおおむね満足したようです。というかおなかいっぱい。
トスバニッシュはかなり人気が高く、皆終わった後練習していました。
その後喫茶店でおまけのあれやそれやを見せてもらったり話をきいたのち、東京へ返却いたしました。
長時間のレクチャー、本当にありがとうございました。
また是非お越しください。