テジナの泉

手品関係のほぼ自分用備忘録として。

ひげからなんでも

9月2日(日)は「ひげからコイン」でおなじみのジョニオさんと、「ブサイク界のイケメン」まんぼうさんによるダブルレクチャーでした。

 

ジョニオさんについては実際の演技を見るのは初めてでしたが、やはりとても上手かったです。また声の通りと感じが良く、とても聞きやすいことが印象に残りました。

失礼ながらDVDのときはあまりその良さを感じることができなかったのですが、やはり生だと色々と違いますね。

 

まんぼうさんの出番はあまり多くは無かったのですが、観客との掛け合いなどが面白く、そこはやはり流石だなと思いました。
あとは要所要所でお手伝いや合いの手を入れたりしておられましたね。

3時間、楽しい時間でした。

 

以下ざっくりと備忘メモ。

 


1.ジョニオさんパート①

 

○ウィアードムーブサンドイッチ
カードを立てて行うサンドイッチで、セレクトカードが、まるでスレッドで動かしているかのような独特の動きをして現れます。あまり見ない動きで楽しく、しかも簡単にできます。

 

…とはいえ振りながらそのままずらして出現でも良い気がするで、これを使うならいかにもインビジブルスレッドなマイムをしてやるのが良いかも知れません。アニメーションとしてとても面白いです。

元はサンダーバードで使おうとしていたのだとか。なるほど。

 


○4枚のAだけ選手権
ツイッターで話題に上っていた、いろはさんという方が主催した「4枚のAだけ選手権」に投稿しようかなぁ…と思っていたルーティンだそうです。

 

色々な理論、エッセンスが入っており、レクチャー素材として良かったようです。
実際かなり参考になる部分があり、特に個人的にはかねてから疑問があった「ルックアップ」のある問題点について回答してもらい、「なるほど」と思いました。
このあたりは「ミスディレクション」と同じような問題が起こっている気がします。

 

肝心のルーティンは最初見たときは難しいと感じましたが、説明を聞くにつれて意外と頑張れそうでした。
ここで用いられているスナップディールっぽいもの(ウォンドのフ○ップバニッシュに近い動き)と、カードのフェイクパスは特に有用だと感じました。
練習して使っていきたいと思います。

 

「パイルの理論」のお話で、遊戯王の死者蘇生の話が出るとは思いませんでした。
今では第2の手札とまで言われてますからね。遊戯王の墓地。そういう意味でもぴったりかも。
まぁ実際の遊戯王はめっちゃ墓地に注視するんですけどねw

 


○コインアクロスを素材として手品師を騙す2アヘッドとかのお話
このあたりの似たようなことは堀木さんレクチャーの時も話していたところで。やはりミゲルはつよい。

実際の解説では「ここでカタパルトを2回…(ヒュンヒュン」で会場からちょっと笑いが。
上手くて。

 

またコインを消す前にどこに意識をおくか、という点は大変参考になりましたね。


このあと質疑でROPSやリテンションをさらっと解説して、まんぼうさんにタッチ。

 

あ、ストールンデックのルーティンやってたのでした。これも良かったです。レナートグリーンとはまた違う演出で。

 

 

 

 

2.まんぼうさんパート

 

○ガイドカードなしのアウトオブディスワールド+コスモス的ななにか
意外にも(失礼)賢そうな原理とギミックを使うすごいルーティンが来ました。
ちょっと最後だけ失敗してしまいましたが、不思議。

 

いろんな人のをいいとこ取りして合わせたと言ってましたが、本人のしゃべりも相まって楽しく不思議な手品になってました。


ある仕掛けをするのですが、これがとても秀逸。そしていろんな意味でお安い。


ただ早くも細かいところ忘れかけてます。あとで聞いたら教えてくれるかしら…

 

「超一流のマジシャンは混ぜてるときカードを落としませんから。落としたら3流です(カードぽろぽろ)」
この辺りの流れは流石だと思いました。


○パレット、とと合わせなど持ってきていた商品の紹介。
とと合わせちょっと欲しいかも…まんぼうさん曰くAmazonでどうぞということなのでそちらを見てみます。


パレットの虹色!については自分も同じ体験をしたことがありまして、自作のものにも一応虹色をいれてあります。

 

あ、そうそう「パレット」などで巷で密かなブームとなったASISのパロディ冊子があるんですよ(ダイマ
https://www.magichouse.biz/SHOP/ma-0236.html

 

まんぼうさんはここでおしまい。
色々しゃべりたいところでしたが、まあそれは九州にいったときに…いくかなぁ。

 

 

 

3.ジョニオさんパート②

 

このパートは手順解説よりは、理論がメインで、特に、ショーやコンテストで
①なぜある手順を、どのタイミングでやるのか。
②このトリックの意味、役割とは。
③これを踏まえて、どのように構成していくか
というところを解説しておりました。


自分のキャラクターの紹介の話など、ショーやコンテストをやる方はとても参考になったのではないかと思います。僕もこういったことを踏まえてやってみたいなぁと強く思いました。


トリックとしては、

○ひげからコイン・ペン・ジャンボコイン(!)
○サムタイグラス
○ピットハートリングの不可能に見えるカード当て(かしこい
○ハーフフュージョン

といったラインナップで、
ひげからコインは本当にすごかったですね。たぶんひげがギミックになっているのだと思います。


サムタイグラスもよくできていて素敵でした。

ピットハートリングのこれはIn Order to Amazeあたりで解説されてるのかしら。こっちは原本持ってないのでわからんですね。

 

ハーフフュージョンはレギュラーで臨機応変にできるちょっぴりテクニカルタームが増えたアニバーサリワルツ手順。やっぱり両面にサインするコンセプトは好きです。
僕はダブルブランクデックを使った、グレゴリーウィルソンのPoint Blankを好んでよくやっていますが、レギュラーというのはよりフットワークが軽くて魅力ですね。

 

トリックの走攻守の話も…と語ったらきりがないですが、総じて楽しいレクチャーでした。

 

 

 


ジョニオさん、まんぼうさんありがとうございました。